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循環の滞りが万病の元!

2020 9/04

心臓から送り出された血液は、細胞を潤し、老廃物を受け取って、静脈やリンパ管の中に吸収され心臓へと戻っていきます。
血液は40秒で一周、リンパ液は8〜10時間かけてゆっくり戻ってくるといわれています。
リンパ管は鎖骨の下あたりの静脈角で静脈に合流し心臓へと戻ります。
また、リンパ液はリンパ節というフィルターを通りながら心臓へ戻るところが血液とは異なります。

目次

滞りを生む4つの悪習慣

血液、リンパ液、氣。
すべてぐるぐる気持ちよく流れてくれると元気いっぱい!って感じがしませんか?
何事にも、『動き』というものが大切で、その『動き』を邪魔してはダメなのです。

動きを止めてしまうもの、それが次のようなものです。

食生活の乱れ
運動不足
ストレス過剰
生活リズムの乱れ

これらのことが『動き』を止め、『滞り』を生み、小さな『炎症』が積み重なって、やがて大きな『病』となります。

想像してみてください。
山の中で湧き出た水。
その水は小さな川となり山を下り、田畑を潤し、やがて大きな流れとなって海に注ぎます。
太陽の光で温められて蒸発し、雲となり、そして雨となり、命の恵みとなって降り注ぎます。
壮大な命の循環が見えるようです。

しかし人がダムを作り、水を引き、暮らしの中で有害物質を生み出し、汚水として排出します。
それはやがて海に流れ着き、海に積もり積もっていきます。
はじめのうちは何もおこりません。
今まで通り、森は清々しく、空は青いです。
しかしある一定ラインを超えると目に見えて環境が悪化していることに気づくのです。

それと同じことが体内でおこっています。

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身体が何か訴えていませんか?
よ〜く聴いてみてください。

リンパ液・リンパ節とは?

リンパは静脈に入れなかった大きな老廃物、細菌、異物を運ぶ役割を担っています。
ですから、色んな所にリンパ節が存在し、血液に合流する前に病原体や異物を効果的に解毒しています。

身体は本当にダイナミックで緻密です。
心から、身体に感謝したいと思います。

リンパ節は全身に600ほどあると言われています。
血管にはそのような関所はありません。

リンパ節が腫れた経験、ありますよね?
そこでばい菌と身体が戦ってくれてるんだな、という感覚しかありませんでしたが笑、どこからどう病原体や異物が身体の中に入ってくるのか、身体の中で生まれてしまうのか、を考えると、まず私たちがどうやって防御すればいいかが見えてきます。
一番目でいちばん大切な防御策は、身体の中に入れない、身体の中で発生させない努力を私たち自身が意識してするということです。

しかし、いくら防御しても入ってくるものは入ってきますし、日々身体の中ではがん細胞が生まれ続けています。
仕方ありません笑。

二次、三次の防衛策が、白血球をはじめとした私たちの身体の免疫反応です。
病原体や異物と最前線で戦うリンパ球は、血液中、リンパ節、扁桃腺、脾臓、腸、胸腺などをめぐりながら、病原体や異物の侵入にそなえています。

一刻も早く排出したい老廃物も細胞から回収され、血液やリンパ液の流れに乗って巡っています。


その流れを滞らせる生活習慣、そう考えると怖くないですか?
滞るということが、どれだけ身体に良くないことかわかっていただけると思います。

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しっかり流して異物もしっかり取り除く。
白血球が滞っていると、病原菌もガンもどんどん増殖してしまうのです。

血液・リンパの流れと筋肉の関係

血液やリンパ液が心臓まで戻ってこられるのは筋肉のおかげです。
特に下半身。
ふくらはぎの筋肉は、『第二の心臓』と呼ばれるほど重要な役割を果たしています。
筋肉がポンプとなって、血液やリンパ液が重力に逆らって心臓へと戻るのを助けています。

リンパの流れが悪いと老廃物の排出が滞ります。
顔のくまやくすみはリンパの流れが悪いことが原因のこともあるのです。

筋肉がない、動かない、と、どうしてもリンパが滞ってしまいます。
もともと筋肉量が男性より少ない女性がむくみやすいのはそのためだそうです。

運動する、特にふくらはぎを使う、すなわち歩くこと、大切にしたいですね。

流れていることってとても大切です。
川もせき止めれば清らかさは失われていきます。


『巡らせる』をキーワードに今日も元気よく歩き回りましょう!
身体の中の血液もリンパも氣も、ぐるぐる回っている様子を楽しみながら歩くのも良いかもしれません。

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病は氣から、元氣も氣から、です。
意識の力を借りて、ますます元氣になれますよね〜。

血液・リンパ液の循環と食べ物

滞りをなくし、循環を良くするには食べ物がとても重要です。

現在の日本人は戦後すぐの頃より摂取カロリーが減っているって知っていましたか?
1946年と2016年の栄養状態とを比べると、

摂取エネルギー
 1946年 1903キロカロリー
 2016年 1865キロカロリー


西式甲田療法では一日1000キロカロリー以下、600キロカロリーとか700キロカロリーとかで生きている人がざらにいますから、減っても大丈夫!だとは思います。
ただそれは、食事内容がきちんとしていれば、の話です。
外食・中食ばかりではカロリーは摂れても、微量栄養素や食物繊維はなきに等しいのではないでしょうか?

そして問題は脂質。
日本人の3割以上の人が脂質を摂りすぎているそうです。
油分が入ると、たしかに美味しい・・・。


霞を食べて生きている仙人のような人は、空気中の窒素を固定する腸内細菌が住み着いている、という話を聞いたことがあります。
摂取カロリーが極端に低くても元氣に生きていられるのは、食事内容と腸内環境のおかげなのです。

なんにせよ、人の体は神秘のベールに覆われています。
そして追い詰められれば追い詰められるほど(例えば断食)、真価を発揮するのかもしれません。
すさまじいチカラが宿っています。

しかし、何度もいいますが、それは身体の作りに沿った食事をしていればの話です。
そうではなくて、身体に毒を盛るような食事をしていれば、身体は壊れていく一方です。

私は日本にいる時間が少ないので、診察ではポイントを押さえることしかできません。それで私はすべての患者さんに自己学習をお勧めするのです。ー略ー「まともな食べ物とはなにか」を研究しなさいとアドバイスします。
今のところ私は玄米をはじめとする「日本の伝統食を基盤とした、日本伝統的統合医療が素晴らしい」と考えているのですが、何十年か後には正しくないと言われるかもしれません。とにかく人は一人ずつ異なり、身体も精神も変化しつつあり、時代も変わっていくので、私の考え方がいつまで正しいかどうかもわかりません。ですから、いつの時代でも一人ひとりが自分が生きるために、職業に関係なく、医療の基礎を学んでほしいと願っています。食べ物一つで身も心も変わってくるのですから、一人ずつ「自立して生きる」気構えが必要になった時代です。(『医師たちが認めた「玄米」のエビデンス』より引用させていただきました)

むくみとさようなら〜

身体、むくんでいませんか?
私は夏になると、朝起きた時に手を握りにくなることが多く、、、むくみがちです。
循環が悪くなり、水分の排出がうまくいっていないんですね(-_-)

むくみの原因を調べてみました。

・同じ姿勢で過ごすことが多い
・運動をしない
・冷たい飲み物、食べ物を食べすぎ
・冷房の効いた場所で過ごす時間が長い
・靴下を履かず、足が冷える
・お風呂に浸からず、シャワーですませる
・塩分のとりすぎ

こうしてみてみると、夏にむくんでしまうのがわかるような気がします。

身体を冷やす生活習慣はNGです。
しかし、冷やす=循環が悪くなる、ってわかっていてもやめられないのが、夏の冷たい飲み物と食べ物・・・。
身体を内側から冷やして気持ちいいのですが笑、胃腸の働きは確実に落ちてしまいます。

そして、積もり積もって、、、(^_^;)です。
1度や2度なら大丈夫でも、積み重なっていくから習慣は怖いのです


塩分に関しては諸説あり何が正解かはわかりませんが、海塩なら適度に摂る分には氣にしなくてもいいと思っています。

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海塩はナトリウム以外のミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム)を含むため、体内に必要以上の塩を取りすぎた時はきちんと排出してくれると言われています。
もちろん普通の塩(精製塩)はとりすぎには要注意ですし、できる限り避けたいです。

しかし、市販のお菓子や外食・中食に含まれるのはほぼ精製塩です。
出来合いのものは”美味しい”と味覚を刺激するために、脂質と塩分がたくさん含まれています。
しかも質の悪い・・・。
脂質のとりすぎ、塩分のとりすぎの問題は、すべてここに帰結していきます。


むくみの話に戻ります。
利尿効果のある食べものって、スイカ!、きゅうり!ですよね。
その他に、カリウムをたくさん含むバナナ、ほうれん草、海藻類や、アスパラガス、キャベツ、セロリ、クランベリー、パセリ、ビーツ、小豆などなど、むくみに効果的な食べ物はたくさんあります。

また、運動をして、筋肉を動かして、汗をかいて排出する!ことも大切です。
循環が良くなると尿としても排出しやすくなりますから、むくみにも効果的です。

結局は誰もがわかっている「健康的な暮らし」をすることによって、循環も良くなり、むくみも解消するし、病気にもなりにくいのです

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むくみは身体からのサインです。
「健康的な暮らし」を見つめ直す大きなチャンスです。
見過ごさず、病気になってしまう前に改善していきたいですね〜

「渋滞学」から滞りを考える

話がアチラコチラへ飛んだついでに、最後にもうひとつお伝えしたい話があります。

渋滞学というのをご存知でしょうか?
アリは渋滞しないのに、なぜか人は渋滞してしまう・・・、という話です。
渋滞は焦る気持ち、急ぐ気持ち、イライラする気持ち、といった周りを見通す余裕の無さから起こるそうです。

車の渋滞のみならず、身体の中で「キネシン」というたんぱく質が渋滞することもあるとか。
その渋滞を緩和することによって病気の発生を抑えようという、おもしろい研究も行われています。

身体の中でまで私たちはいったい何を急いでいるのでしょうね笑。
目に見えて起こる渋滞と同じように、イライラする事をやめたら、「キネシン」の滞りも解消されるのではないかと私は妄想してしまいます。

循環の滞りは目に見える世界でも、目には見えない世界でも、いろいろな不調の原因となります。
”今、ここ”、に気持ちを向ける、ココロに余裕をもつ習慣が、体内の渋滞も抑制してくれるのかもしれない、との妄想にひたり、ひとりニンマリしているのでした。。。笑

滞りとは無縁の気持ち良い循環の世界。
その流れを生むのはやはり「氣」なのかもしれません。

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