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オーバーワーク気味の肝臓を護るために。。。

2020 10/20

肝臓はとてもオーバーワーク気味の臓器です。
毎日毎日たくさんの有害物質が肺から腸から皮膚から粘膜から体内に侵入してきます。
ウイルスや病原菌といった昔からあるものに加え、今は有害な化学物質が空気中にも食べ物の中にも飲み水の中にも溢れているからです。
いかにしてそれらの侵入を阻止するか?

オーガニックや無化学肥料・低農薬の野菜を選んだり、水道の蛇口に浄水器をつけたり、添加物の含まれていない食べ物を選んだり、合成洗剤を避けたりするのはその第一歩となります。
有害物質は皮膚や粘膜から吸収されない仕組みになってはいるのですが、それでも排除しきれなかった有害物質はどんどん体内に侵入してきます。
それを解毒しているのが肝臓です。

目次

肝臓を護る

肝臓は我慢強い臓器です。
我慢強い臓器であるがゆえに、もくもくとボロボロになるまで働き続けてしまうのです。
文句もいわず働き続ける肝臓。
気がつけば取り返しのつかないことに・・・ということがないように大切にしたいです。

お酒を控える
怒らない、ストレスを溜めない
有害物質を取り入れない
生活習慣を整える

少なくともこれらのことは肝臓のためにも自分自身のためにも、氣をつけたいですね。


大切なことは

①生活環境の中から有害物質を取り除く
②皮膚と粘膜をととのえて、有害物質が体内に入ってこないようにする
③肝臓の排出機能を補佐する

です。

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私たちが元氣に生きていくために、肝臓には毒素をどんどんデトックスしてもらわないといけません。
肝臓は積極的に護っていきましょう〜!

①生活環境の中から有害物質を取り除く

例えば空気環境です。
室内の空気環境はある程度自分でコントロールすることができます。
しかし家の外、大気の空気環境は私一人ではどうしようもないし・・・、と思いがち。
でも諦めてはいけません。

お買い物は選挙の投票と同じ。
その1票は静かに、でも確実に社会を変えていけるのです。

どの商品が良くてどの商品が良くないのか。
見極める基準は、”自然”であるかどうか。

より自然であるものを選んでいくだけで、自分の身体は整い、自分のまわりも整い、社会も整っていくのです。

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昨日より今日、今日より明日・・・、と自然に沿った暮らしを進めていけばきっと、いつの日か空気環境の改善にもつながります!

②皮膚と粘膜をととのえて、有害物質が体内に入ってこないようにする

皮膚・粘膜ともに健康であればバリア機能がしっかり働いてくれるのですが、様々な要因で傷ついてしまうこともあります。

怪我をしてしまったり、冬にお湯で洗い物をして手の皮脂膜が剥がれすぎて手が荒れてしまったり、夏の紫外線で焼けて赤くなってしまったり、熱いお茶で口の中をやけどしてしまうこともあれば、冷たいものを食べすぎて胃の粘膜があれてしまうこともあります。

それだけではなく、何も考えずに暮らしていると世の中はバリア機能を破壊するような物質に溢れており、知らず知らずの内に有害な物質にさらされ続けている、ということになりがちです。

合成洗剤、シャンプー・リンス、育毛剤、制汗剤、化粧品、殺菌剤で皮膚が、合成香料で鼻の粘膜が、合成着色料、合成添加物、農薬で消化器官の粘膜が傷ついています。

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何が必要で何が不必要なのか、何が良くて何が悪いのか、何が自然で何が不自然なのか、それぞれの判断と選択にかかっています

③排出機能を助ける

汗として出す、尿として出す、便として出す。
出すことを考えるときに重要になってくるのはやはり食事と運動です。
バランスのとれた食事で身体を整え、適度な運動で循環を良くし、最大の解毒器官である肝臓を補佐していく必要があります。

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腸を整えることで肝臓をいたわりましょう!

肝臓へは、大動脈から直接酸素たっぷりの血液が供給される他(肝動脈)、腸や脾臓を経由した血液もやってきます(門脈)。
この門脈は直接大静脈に注がず、腸で吸収された毒素を解毒するために肝臓を経由するのです。
(脾臓では赤血球の破壊が行われており、これも肝臓を経由して廃棄物を処理する)

ですから腸内環境が悪化すると、毒素が発生・吸収され、それはダイレクトに肝臓に届けられることになります。

肝臓は門脈により真っ先に腸と通じている臓器であり、腸内細菌に強い影響を受けます。 中でも脂肪肝や脂肪肝炎は、門脈血流によって肝臓に運ばれる 腸内細菌の代謝産物や強い因子により病態が進展すると判明しており、 さらには肝細胞癌の発生にも関わっている事が分かっています。(肝疾患センター肝トピックス71より引用)

私は、肝臓の病気と腸内環境の関係を調べていますが、近年、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)の発症に、リーキーガット症候群(腸もれ)が関係していることがわかってきました
腸粘膜には、体内に有害物質を通さないバリア機能があります。ところが、腸粘膜が傷つき細胞の結合部が緩むと、それらが通過しやすくなります。これがリーキーガット症候群です。リーキーは「もれる」、ガットは「腸」という意味です。
腸からもれ出た物質は、血中に入り、門脈(消化管から肝臓へ向かう血管)から直接肝臓に流れ込みます。そのなかには、腸内細菌由来の刺激物質も含まれています。
例えば、腸内細菌由来の毒素(エンドトキシン)は、肝臓のさまざまな細胞を刺激して、炎症や肝臓の線維化(肝臓がかたくなること)を引き起こします。つまり、NASHが悪くなり、肝硬変へと進行していくのです。
このように、肝臓は腸内細菌や、腸内細菌の代謝物の影響を強く受けます

腸内細菌の産生物には、脂肪肝を抑制するものもあります。
食物繊維やオリゴ糖などをエネルギー源にしている特定の腸内細菌は、短鎖脂肪酸(酢酸や酪酸など)という有機酸を産生します。
この短鎖脂肪酸が門脈から肝臓に入ると、脂肪合成にかかわる酵素の発現を阻害して、脂肪肝を改善させることが、ヒトや動物の実験で明らかになっています。
実際、NAFLDの患者に、腸内細菌に有用な菌(ラクトバチルス菌など)を30〜180日間とってもらったところ、肝機能値(ALT)や脂肪肝などの改善が認められました。
このように、腸内細菌と肝疾患(脂肪肝)には、密接な関係があるのです。
こうしたことから、腸内環境をよくする食べ物が、脂肪肝やNASHの予防・改善にも有効ではないかと推測されます。
では、脂肪肝やNASHを防ぎ、改善するにはどのような食事をするといいのでしょうか。
まず、過食をやめて体重を落とすことです。そのうえで、腸内環境を整える食品を意識的にとるといいでしょう。それは、腸内細菌が喜ぶエサとなる、食物繊維オリゴ糖などです。
食物繊維は、野菜や海藻、キノコ類などに豊富に含まれています。オリゴ糖は、タマネギ、ゴボウ、バナナなどに多く含まれています。これらの食品を意識的に食卓にのせるといいでしょう。
リーキーガット症候群を防ぐには、腸の炎症を起こす飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、果糖などを控えることです。
飽和脂肪酸は、主に動物性の油脂で、肉やバターなどに含まれます。トランス脂肪酸は、植物油に水素を添加して固形にした油。マーガリンやドレッシング、お菓子などによく使われています。
果糖は、清涼飲料水などに含まれるブドウ糖果糖液糖という甘み成分が、肝臓には特によくないとされています
最近、卵や肉などのコレステロールの多い食品をとっても、動脈硬化のリスクは少ないといわれています。しかし、コレステロールを多くとると、肝硬変を進行させ、肝臓ガンの発症を招くことがわかっています。
心臓や血管の病気に影響は少なくても、肝臓に悪影響を与えるので、コレステロールを多く含む食品のとり過ぎにも気をつけたほうがいいでしょう。(解説者:冨田謙吾 防衛医科大学校消化器内科准教授

腸の状態が直接的に肝臓に影響を与えていることがわかっていただると思います。

肝臓の機能が落ちてきている時、肝臓をどうにかしようと考えるのではなく、まず腸を整えることを考えてみてください。
何事も急がば回れ!です。

安易に肝臓のためのサプリメントをとってみても、腸内環境が整っていなければ有効に吸収できず流れていってしまうだけかもしれません。
安易に薬に頼るとかえって腸内環境を荒らすことにつながってしまうかもしれません。

取り入れる窓口である腸を整え、有害物質をシャットアウトすると同時に、栄養素を肝臓に送り届けてあげてください。
まずはそこから、だと思っています。


沈黙の臓器「肝臓」をできるだけ労って護っていきたいですね!

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