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虫歯菌や歯周病菌と共存する”口腔ケア”

2020 10/14

口腔内細菌にも注目していきたいと思います。「食の欧米化」による常在細菌叢への悪影響は、腸だけに限った話ではなく、口の中にも及んでいるからです。
オーストラリアの研究チームは、現代人では古代の人類に比べて口腔内細菌叢の多様性が低下していること、その要因として、白砂糖や精白小麦粉などの普及が背景にあることをそれぞれ報告しています。

現代人の口腔内細菌叢は、古代に比べて多様性が顕著に低くなっていることが示されたのです。

現代人の口の中は細菌の種類が減っているのと同時に、特定の種類の細菌が優勢になっていることが疑われるのです。

「歯周病」は、外から一時的に侵入してきた病原菌だはなく、口腔内にもともと住み着いている細菌が深く関与しています。細菌社会の秩序が乱れることにより、口腔内の特定の細菌ばかりが異常に繁殖します。この最近は嫌気性であることから、歯肉組織の奥深くへともぐり込んでいき、組織を破壊していくわけです。最終的には毛細血管を通じて血流に入り込み、さまざまな形で全身に悪影響を及ぼすことになります。これが、歯周病が口の中だけの問題にとどまらない最大の理由です。

※記事中の□の中はすべて「死ぬまで元氣に生きるための七つの習慣」山田豊文著より引用させていただきました。

目次

口腔内プラークは悪者じゃない???

アメリカの歯科医であるプライス博士が訪れた、文明とは隔離された辺境にくらす先住民。
歯磨きの習慣がなく、歯には歯石がびっしりついていたそうです。
なのに虫歯や歯周病とは無縁の生活。
口腔内細菌叢が健全に保たれていた証拠ではないかと言われています。

一方、毎日歯みがきを欠かさずして歯をきれいに保つ努力をしている私たち現代人。
定期的に歯医者に通ってプラーク(歯垢や歯石)をとってもらっている方も多いと思います。
それは、プラークの中に虫歯菌や歯周病菌といわれる細菌たちが潜んでいて悪さをするため、きれいに除去しましょう〜!という考え方です。

しかしそうなると矛盾が生じてきます。
はたして本当にプラークが悪いのか・・・???

悪くはないのです。

虫歯や歯周病の原因菌を悪玉扱いするのも大きな間違いです。どちらも常在菌であり、腸内細菌の場合と全く同じで、口腔内細菌叢の勢力争いがおかしくならないようにコントロールすることこそが、もっとも重要なのです。コントロールすべきはプラークではなく、特定の細菌でもなく、微生物たちの「秩序」なのだといったところでしょうか。むやみに取り除いたり殺傷したりしようとするのは、不自然としか言いようがありません。
虫歯や歯周病になるかならないかも、結局のところは「自然に食べ、自然に生きているかどうか」に大きく左右されるわけです。

食品の「精製」や「加工」が私たちの細菌叢に悪影響を与えている可能性は少なくないと思います。
また生活環境の中にどれだけの細菌たちがいるか、多様な細菌たちと接触してきたか、ということが大きな要因であるようです。

しかし口腔内細菌叢だけ、腸内細菌叢だけ、皮膚の細菌叢だけ、それぞれを個別に考えてそこだけを健全に保とうとしても無理があります。
全身が健全に、健康であるからこそ全身の細菌叢が整ってきます。

全てはつながってハーモニーを奏でています。
不自然な食、不自然な生活環境、不自然な考え方、それらが良いハーモニーを不協和音に変えていきます。


ただし現代においては、細菌叢をプラークコントロールが必要ないほどに健全に保つことは難しく、著者も口腔内の管理をオススメされていることを書き加えておきます。

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個人個人の生活の中で”自分に最適な自然に沿った暮らし”、が見つかるといいな、と思っています。

歯磨き粉よ、さようなら〜

現在市販されている歯磨き粉の大半は、添加物のかたまりともいうべき不自然なものです。主要な成分となっている研磨剤や発泡剤、保湿剤、吸着剤は、いずれも人工的な化学物質のオンパレードですし、さらに「薬効成分」として殺菌剤や消炎剤なども含まれています。

「経皮毒」の最たるものであり、口腔粘膜を通じて体内に吸収されやすいものばかりです。それに、口腔内細菌叢の秩序を保つ上でも、デメリットしかないと考えられます。

歯磨き粉にも合成界面活性剤が当たり前のように含まれています。
検索してみると、たくさんの歯医者さんがその危険性への警告を発していらっしゃいました!
合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)のおかげで泡が立ち、香料のおかげですっきり感がでます。
でもそのなんとなくきれいになった感じ!、という感覚は必要でしょうか・・・。

合成洗剤で食器を洗うと手があれてしまう方も多いと思います。
その手荒れ成分と同じ合成界面活性剤が歯磨き粉に含まれているのですよ〜!
もうちょっと危機感を持ちたいですよね!
しかも含まれる量が台所洗剤の2〜3倍ともいわれています😨。

歯磨きしたあと、味を感じなくなっていませんか?
というか、歯磨きしたあとに何か食べても美味しくないですよね。
いえ、基本的に歯磨きしたあとはモノを食べませんから😉氣にならないのですが、実はその変化、氣にしたほうが良いのです。
味蕾細胞(味を感じる細胞)が合成界面活性剤によって傷ついている証拠なのだそうです!

そして、その合成界面活性剤を洗い流そうと、うがいすればするほど唾液が流出して悪循環が起きます。
唾液は口腔内のphを調節したり、歯を修復したりという大切な役割を果たしているので、食後の唾液は大切なのです!
👇こちらを参照してください。
https://www.honda.or.jp/breath/detail/02-6.html

夕食は早めの時間帯に食べたほうがいいのは胃腸のためだけでなく、口の中のためでもあるようです。
食後は唾液が口の中を整えてくれています。
その大切な唾液の分泌が、寝てしまうと減ってしまうからです。
口の中が唾液のおかげですっかり元通りに整ってから寝るようにしましょう〜

その他、合成界面活性剤が口内炎の原因となるという研究結果も出ているそうです。

https://www.kamata-dc.com/tooth-brushing-pill
👆このページもチェックしてみてください。
合成界面活性剤によって剥がれ落ちた粘膜細胞(タンパク質)が口内細菌によって分解され、口臭のもととなってしまうようです。
ですから口臭のある人は、1日3回、しっかりと歯磨き粉をつけて歯磨きをしている人が多いそうです😵

歯の健康は唾液から!

ここで少し唾液について考えてみたいと思います。

唾液は大人で一日1リットル〜1.5リットルほど分泌されるそうです。
加齢とともに減り、70歳くらいにはピーク時の3割程度にまで減ってしまうとか。
消化機能も歯の健康も落ちてくるのは唾液の減少も大きな要因のひとつかもしれませんね。
ですから歳とともに、いかに上手く唾液を活用していくかを考えたほうが良さそうです。

大切な唾液、その働きは思っている以上に多岐にわたります。

・消化作用
・口の中のph調整作用
・粘膜の保護作用
・殺菌作用
・歯の表面の修復を促す作用

などです。
唾液が減ると口内細菌叢の悪化により、虫歯や歯周病にかかりやすくなり、口内炎もできやすく治りにくくなります。

たかが唾液、されど唾液。
人の体は不自然なことさえしなければ、自ら修復し健康に保つ作用が備わっています。
唾液の大切さを見直してみてください。

食後は唾液で口の中を整えることを優先し、余計な手出しをしないこと!も必要かもしれません。
唾液による歯の修復が終わってから歯磨きをして寝ることが、自然に健康になる第一歩かもしれません。

合成界面活性剤フリーをめざして

全身の常在細菌叢のことを考えれば、石鹸やシャンプー、コンディショナー、洗顔料、ハンドソープ、食器用洗剤、洗濯用洗剤などにも同じことが言えます。「口に入らないから大丈夫」と考えるのは、常在菌たちに対して失礼です。

シャンプーにしても台所洗剤にしても洗濯洗剤にしても、使い勝手の良さに流されて使い続けてしまっている方も多いと思います。
しかし今は実感がなくとも、徐々に徐々に身体を蝕み環境を蝕んでいきます。
本当の恐ろしさは目に見えなところで進んでいきます。


合成界面活性剤、この名前を知らない人はいらっしゃらないと思います。
なのに、その本当の恐ろしさを知っている方、きちんと認識していらっしゃる方は少ないのではないでしょうか?

何気なく・・・、という行いに潜む恐ろしさを実感できるまで想像してみてください!笑。
そして毎日口に入れるものに関しては、特に氣をつけて選んでいきたいですね!

口の中の環境は全身に影響を与えます。
どのような口の中の環境を目指すかによって、何を口の中に入れるのか、どのように口の中の環境を整えるかといった対策が大きく変わってきます。

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いずれにせよ、口の中の環境にも注意を向けること、関心を持つことから始めてみませんか?

病気を治すのは医師ではなく細胞だと述べました。同様に、自分の歯を守ってくれるのは歯科医ではありません。それは、自分の体を構成する細胞たちであり、そして常在菌たちです。私たちは、自然的生活を取り戻すための健康術を駆使しながら、それぞれの環境を整えてやるだけでいいのです。あとは彼らが、万事都合よくやってくれます。
細胞たちに合わせて常在菌たちにも敬意を払い、彼らと仲良く暮らしていきましょう。

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