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驚異的な「生命のネットワーク」・そのネットワークを乱すものとは?ービタミンD物語ー

2020 8/27

私たちの身体は、複雑なネットワークが幾重にも重なって維持されています。
その構造を考えると、我ながらすごい!と思わずにはいられないのです笑。
しかし「間違った食べ物」を摂取した場合には、このネットワーク内の反応ではなく、多くの別の反応によって、(身体にとって)有害な影響が生じることになってしまいます。。

私がプラントベースの食事を支持する理由として最もふさわしい例証は、人間の健康状態を最大限に高めるため、食べ物の膨大な栄養因子や生物学的事象が一体となって作用する「すばらしい自然のプロセス」にある。生物学的なプロセスは実に複雑であるものも、そのプロセスに関わるものは皆、自動調整ネットワークの中で互いが見事に機能しており、このネットワークの連携とコントロールは驚異というほかない。このようなプロセスを説明するには、おそらく2,3のたとえ話が役立つだろう。飛んでいる鳥の群れ、あるいはスイスイ泳ぎ回っている魚の群れは、互いにぶつかり合うこともなく一瞬のうちに方向を変えることができる。彼らには、自分たちがどこへ向かっているのか、いつ休むのかを知る不思議な知覚があるようだ。
実は彼らと同じ特性、さらにはそれ以上の能力が、私たち人間の体には潜んでいる。臓器の中、細胞の間、酸素の中、細胞内の粒子など、体中のあらゆるところに存在しているのだ。プラントベースの食べ物に含まれる膨大な要素それぞれが、健康を保つための「魔法のような働き」をして、それを手伝ってくれているのだろう、と私は考えている。

(ブログ中の太字はすべてチャイナスタディー P469~483より引用させていただきました)

目次

ビタミンDのネットワーク

ビタミンDを例にとってみたいと思います。

ビタミンDが行う重要任務の一つは、多岐にわたる「深刻な病気の発生」を抑えることです。
その重要なビタミンDがどのように作られ、貯蔵され、使われていくのか、そのダイナミックな動きが様々なネットワークの中で調節されています。

①ビタミンDは食べ物からも摂取できますが、その殆どを私たちは太陽の光を浴びることによって、体内で作り出しています。
②皮膚で作られたビタミンDは肝臓へ運ばれ、「貯蔵型ビタミンD」となり、肝臓内や体脂肪の中に蓄えられます。
③貯蔵型ビタミンDは、必要に応じて腎臓へ運ばれ、副甲状腺からの司令によって「活性型ビタミンD」へと転換され、体の各所へ運ばれます。副甲状腺は、体内の状態に応じて「活性型ビタミンD」がどれだけ必要とされているかを数秒のうちに把握し、しっかりと管理しているのです。

簡単に書くとこうなってしまいます笑。
簡単すぎてそのダイナミックさがなかなか伝わりにくいかと思いますが、皆さまの想像力を最大限に働かせてみてください。

ービタミンD物語ー
朝です、眠い目をこすりながら、今日も仕事へ出かけます。
外へ出ると気持ちのいいお天気〜!
思わず足を止めて太陽に向かって深呼吸。
でもゆっくりしている場合じゃない、と駅へと急ぐそのあなたの皮膚の中では・・・・。
太陽の光がやってきたと皮膚も朝からてんやわんやでビタミンDの合成をはじめました。
生まれたばかりのビタミンDは血液やリンパ液の流れに乗って、無事肝臓や体脂肪へ着いたら、すやすやおねんね。
一方、首にある司令塔、副甲状腺はいつものことながら、大忙しです。
体中から届けられる情報を整理し、ビタミンDがどこでどれだけ必要か、割り出します。
その必要量にあわせてホルモンという伝令を休憩中のビタミンDへと送り出します。
伝令がやってきて起こされたビタミンD。
寝ぼけ眼のまま腎臓でエネルギーを注入され、強制的に(?)「活性型」へと目覚めさせられたら、身体の各所へ散って活躍するのです。

ちょっとはイメージできたでしょうか?
ビタミンDだけでこれですから、その他いろいろ、生きていくために消化して吸収してエネルギーを作って心臓動かして・・・・、と想像し始めると、自分自身を褒めてあげたくなりますよね?笑


この複雑で見事に調和されたネットワークを支えているのが、外から取り入れる食べ物や空気であり、私たちの身体の至るところに共生している細菌たちです。

空気や水や環境はどうあるべきでしょうか?
皮膚の上にのせるものはどういうものが良いと思われますか?
共生菌を痛めつけてはいませんか?
食べ物にも目を向けていますか?

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「活性型ビタミンD」の形成を阻止するもの

しかし、この見事に調和されたネットワークは、食べ物やストレス、化学物質、生活習慣などによってうまく働かなくなることがあります。
チャイナスタディの中では、その大きな要因の一つとして動物性食品をあげています。

動物性タンパク質を摂取することで「活性型ビタミンD」の形成が阻止されてしまいます。
また、「活性型ビタミンD」は血中カルシウム・レベルを一定に保っているのですが、カルシウム量が必要以上に多い食事は、「活性型ビタミンD」のレベルを低下させてしまい、正常細胞を病気の細胞に変えてしまうのです。

「活性型ビタミンD」レベルは、「動物性タンパク質とカルシウムの両方のとりすぎ」によって低下してしまう。つまり、動物性食品に含まれるタンパク質が「活性型ビタミンD」を低下させてしまうことになるのです。
なかでも「牛乳」には、「タンパク質とカルシウムの両方」が多く含まれています。

「プラントベースのホールフード」

こうしたネットワークを研究していて衝撃を受けたのは、「病気を引き起こす要因は実にさまざまだが、それが一つに集約される」という点である。これらの要因は、異なった反応を通してそれぞれが作用し、「病気」というありふれた結果に導くのである。このありふれた結果がいくつもの「病気」だった場合、衝撃は増すばかりだ。さらに、このさまざまな要因がある種の食べ物の中に発見され、この食べ物が疫学的に1型糖尿病や多発性硬化症、前立腺がんなど、いくつもの「病気」と関連していることが明らかにされてきている今、このネットワークの働きにはただただ驚かされる。乳製品が一連の「病気」のリスクを増加させていることを、こうした実例が明らかにし始めているのである。

「病気」という同じ結果を生み出すために、これほどまでに同調して機能している複雑なメカニズムが、単なるでたらめで、取るに足らない偶然であるわけがない。人間にとって全く役に立たない「健康維持に反する反応が生じるような体内ネットワーク」をこんなに緻密に作り上げるほど、自然は悪質ではないはずだ。

こうしたネットワークは私たちの体中に張り巡らされ、細胞の中にまで機能している。そして、最も重要なことは、これらは「生命」と呼ばれる、人智を超えた大きな力の中で、完璧に統合されているということなのだ。

ビタミンDは一つの例に過ぎません。
この本の中では、動物性食品である肉や乳製品がさまざまな病気のリスクを増加させていることを明らかにしています。

「生命」と呼ばれる、人智を超えた大きな力の中で、完璧に統合されているこのネットワークを崩すもの、いえ、そのネットワークを外れた存在、それが動物性食品であるということだと私は思っています。
果たして動物性食品は摂るべきものなのでしょうか?

のアイコン画像

私は、①動物性食品は消化に時間がかかること、すなわち身体に負担がかかること。②動物性食品は腸内を悪玉菌優位にしてしまうこと。
その2つの要素だけでも動物性食品は食べなくてもいいかな、と単純に思います笑。

動物性食品が身体に与える影響を詳しく知りたい、もう少しきちんとした研究結果を知りたい、という方は、チャイナスタディーを読んでみてください。

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